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2009-01-28

■伊是名のジーファー 「伊是名朝献と沖縄芝居」

わずかな記録と記憶をもとに伊是名の歩んできた長い道のりを探る「伊是名のジーファー」1回目

1945年 首里、奄美
伊是名朝献(三熊)とその時代


沖縄の芥川賞作家である大城立裕氏の「世替りや世替りや」戯曲集と「小説琉球処分」を読んだ。

というのは、伊是名のパンフレットで、
初代朝献(三熊)氏が(たぶん戦前)に「奄美各地で沖縄芝居を紹介」、
「昭和24年に名瀬にて舞踊研究所を設立」
とあったので、「沖縄芝居」とは何?とずっと不思議に思っていたからだ。

奄美復帰50周年で出た「全記録」(間弘志著)によると、
「戦前、・・・ナハシバイ(沖縄芝居)は定期的にやってきた。
だからナハシバイの言葉は「サングマシバイ」の名のもとにナゼッチュのこころをくすぐった」

とある。

つまり、奄美では沖縄芝居=三熊芝居のイメージが定着していた。
2代目朝親氏が舞踊研究所を立ち上げたアメリカ統治下奄美の昭和24年とはどういう時代だったのだろうか?
興味があるが・・・話しを「沖縄芝居」に戻そう。

沖縄芝居と古典的な組踊については、
「日本文学史 第15巻 琉球文学、沖縄の文学」(岩波講座)の中の「組踊から沖縄芝居へ」(比嘉実)
「組踊入門」(宜保榮治郎著)
を参考にした。

奄美が日本へ復帰(1953年)した後に、
島尾敏雄も冬になると沖縄まで何度も訪れて楽しんだという「沖縄芝居」であるが、
上にあげた書籍によると、

組踊の祖である玉城朝薫の時代
琉球処分後の伝統を保ちつつ地方や庶民に展開した時代
そして戦後の新しいテーマや試みをモチーフにした現代

と変化しているようだ。

さて、大城立裕戯曲集の中で私が好きなのは「いのちの簪(ジーファー)」

戦場で両親と別れ、記憶をなくした少女が、
舞踊をやっていたかすかな記憶から簪(ジーファー)を見て父母を思い出し、出会い、また舞踊に戻る、
というハッピーエンドの話しである。

涙あり優しさあり、沖縄の方言と踊りと歌で構成される沖縄芝居がなんとなくイメージできる、
そんな素晴らしい作品と思う。

寒い夜、ベッドで読むにはとてもよい心温まる戯曲集・・・お薦め!


投稿:伊是名のジーファー 2009/01/28
再掲:伊是名のジーファー 2011/05/10
(内容を整理して再掲しました)
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