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2011-06-14

東支那海1866年…宴の舞★14

注:一部フィクションです。

★14
1866年6月9日、清国福州。2隻の封舟、琉球国那覇港に向けて開洋。趙新が記した「続琉球国志略」(原田禹雄訳注)をもとに、福州から琉球国に至る航海にタイムトラベルしよう。

帆船の航海は風向き、潮流の方向、目印となる標識島を頼りに舵と帆を操って行う。夜は月の位置、星の配置を読む。風向き、時刻、舵方向は備え付けの羅針盤の文字で表示する。GPSナビゲーションなどない。羅針盤の表示は北(0時)を表す「子」から右回りに丑寅卯(東、6時)辰巳午(南、12時)未申酉(西、18時)戌亥子(北、0時)である。


同治5年(1866年)6月9日、われわれ趙新と副使于光申の一行は、午前6時開洋、南西の風、辰針を用いた。正午、正南風に変わった。辰針を用い、管塘を過ぎた。午後4時、東湧と東沙の洋面を過ぎた。
…この夜は有明月、微かな月明かり。

10日、西南風に変わり、辰針を用いた。午後4時、半架山(台湾の北に位置する小さな島)を過ぎた。
…この夜も有明月、ほとんど月明かりはない。

11日、南風に変わり卯辰針を用いた。午後6時、釣魚山を過ぎ、午後8時、久場島を過ぎた。午後10時、寅卯針を用いた。
…この夜は暁月、月明かりは無い。星が頼り。頭上をかんむり座、東方向にヘルクレス座、こぎつね座、いるか座を見ながら操舵する。

12日、午前6時に南~南西の風に変わり、卯辰針を用いた。正午、南~南東の風に変わり、寅卯針を用いた。午後2時、久米赤島を過ぎ、午後4時に風が止まった。この夜、南~南東の微風に変わった。
…この夜は晦日月、ほとんど新月で月明かりはまったく無い。ここで出てくる釣魚山から久米赤島までは沖縄県石垣市の尖閣諸島の島々である。

13日、風は止まり、船は潮流に流されて航行した。この夜、午後10時、北~北東の風が起こり、卯辰針を用いた。
…この夜は朔、新月だ。もし星がなければ漆喰の闇である。

14日、北~北東の風に卯辰針を用いた。夜も同じ。

15日、東風に変わった。辰巳針を用いた。午前8時、姑米山(久米島)が現れた。

21日、那覇入港。

★15
趙新は那覇港入港の夜、福州からの航海を振り返った。この夜は九夜月…半月よりやや大きい。微かな月明かり。海面が揺れてフラッシュバックしている。


TOSHIJIジーファー

投稿:
伊是名のジーファー 2011年6月14日
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