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2011-07-04

風は南から…池上永一さんの「テンペスト」

いつかは書こうと思っていた池上永一さんの「テンペスト」について、記憶・印象が薄れる前に少し書いてみたい。


皆さんはたぶんご存知かと思いますが、「テンペスト」は主人公を頭脳明晰容姿端麗意志堅固性格良好のスーパー女性を男性にしたて、琉球王国末期(阿片戦争の頃あたり)に大活躍する、恋あり、政争あり、女の闘いあり、裏切りあり、涙ありの歴史エンターテイメントである。古典の「とりかえばや物語」を彷彿とさせる設定だ。テンペストは琉球王国の歴史、文化、とくに首里王府の仕組みに少し通じている読者にすれば涙が出そうなほど憎い構成、ストーリー展開だ…と思った。あっ、これはあの史実をもとにしている、あの人物がモデルかな?…そんな感じで話しが進んでいく。


この話題の本を知るや私はちょっと読んでみたいと思い、近くの千葉市中央図書館に何度となく寄ってみた。しかしいつも貸し出し中で、検索をかけて調べると上下10セット以上あるにもかかわらず予約数300~400名。凄いなあと思いながらいると半年以上経った頃だろうか、やっと図書館から電話がかかってきた。

で、読み始めると…確かにやや仰々しくもわかりやすいテンポのある文体だった。沖縄に感じる独特の存在感とか、はまり、執着感は、表現が難しいが、それほど全面に出ているような印象はなかった。

しかし、読み進めると同時に、もういいかな、と思いつつ何となく読み終えた、というのが偽わざる感想だ。もともと、ある種の文芸書に不慣れなせい、抵抗感もあったのかもしれない。

皆さんはいかがでしたか?

琉球の表の政治は男性の歴史。そこに女性を男装させて主人公にした。これは琉球王国の歴史関係のジャンルでは今まで少なかった着想かもしれない。さらに薩摩の武士とのロマンスも組み込む。ありえないかもしれないが、あったかもしれない。これが肝だったのでしょうか?よくありそうな話しを沖縄という時間空間、場を借りて展開した…のかもしれません。


ほとんど忘れかけていた最近になって、これまた皆さんたぶんご存知、仲間由紀恵さんと谷原章介さんによる舞台劇、さらにNHK/BS時代劇だ。へぇ~、凄いなあ、あのテンペストを舞台化、テレビドラマ化かあ、テーマは何だろう?ファンの人たちはどこを見るのだろうか?とか思いながら少し気にしている。私は見るかなあ。


池上永一さんは沖縄が生んだ新しい世代の、新しい作風の注目される作家だそうだ。おかげで、こうやって私のようなアンチ文芸書派(ちょっと大げさ?)にも目を向けさせる、沖縄のいつもと違う風を感じさせる作品であったことには間違いない。

何気なく読んだが、「テンペスト」が目指したもの、それはなんだったのか?機会があればまた思いだしてみたい。
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Author:TOSHIJI
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伊是名の会スタッフ、文化広報担当(自称)。踊れない、歌えない、飲み会を断れない…が特技。伊是名のステージの見えないところに光をあてる…つもりで取り組んでいます。

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